エクストレイルと言えばスクラッチシールド塗装をいち早く採用した車両です。スクラッチシールドを分かりやすく説明するとやわらかい?弾力のある塗装です。大方の傷は殆ど消えると思ってる方もおられますが実際は極極薄い傷が消える程度で認識された方がいいと思います。効果も年々薄れてきます。で御依頼のお客様は元々愛媛の方で仕事の都合で山口県に転勤されたとの事。以前アテンザを施工させて頂きました。休日を利用して遠くからの来店ありがとうございますm(__)m一度山口に帰って頂き、2週間後の土曜日納車の流れになりました。時間はたっぷりあるので他の作業をしながらのスクラッチシールド磨きには丁度良かったです。この塗装研磨は急いだら中々仕上がりません。お車の状態ですが新車から1年近くですがボンネット、ルーフは工業地帯アルアルの酸性雨による陥没染みにかなりやられています。ボンネット磨き前。
酸性雨は大気中の汚染した汚れを雨が取り込んで水滴となって付着そして乾燥を繰り返し蝕んでいきます。非常に厄介です。ルーフのゴムモールなどは酸にやられて溶けたようになってました。かなり過酷な環境と予想されます。陥没染みは完全には除去できませんが分からない程度まで仕上げました。
側面は遠赤ヒーターで熱をかけて傷を消していきます。少し消えたかなって感じです。深めの傷はやっぱり消えませんね。
摩擦熱に気をつけてゆっくり傷を消していきます。再塗装したスクラッチシールドよりはるかに磨きやすいです。スクラッチシールドとかトヨタのセルフリストアリングはある意味この塗装の磨きに馴れた板金塗装屋さんに上手い人が沢山いるのではないかと思います。近頃、板金塗装屋さんも普通にダブルアクションにアルミパッドなんか使ってますから。磨き後。
コーティングはグロスアーマー。クリーンルームで乾燥して完成です。
今回のお渡ししたメンテナンス液は酸性雨対策として長く固まらない動くメンテナンス液です。ムラのようなギラツキが気になる事もありますがボンネット、ルーフに塗り塗りして下さいね。遠い所ありがとうございました。
次は日産フーガ。リフレッシュメンテナンスです。こちらもスクラッチシールドですが効果は年式により消えています。毎年リフレッシュメンテナンスしているので流石に綺麗です。塗装を無闇に減らす事なく長く美しくがグロスアーマーコーティングです。メンテナンスに持って来た人には分かって頂けてると思います。
色に深みが増してきました。お客様のご紹介とかいつも色々ありがとうございますm(__)m